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anoneの第4話が放送され、バラバラだったパーツがとうとうひとつの場所に集まってきたという流れでした。
最初は、偽札の存在がつないだ糸でしたが、今度は誠意(愛?)という目に見えない絆のようなものでひかれあっているという雰囲気。
第4話で出てきた幽霊(あおば)の謎や感想とネタバレです。
anone第4話の感想
第4話は1000万円をひとり持ち逃げした青羽るい子(小林聡美)の人生と家庭が中心のストーリーでした。
前回の感想でも書いたのですが、このドラマでは登場人物の背景や過去などを掘り下げていくんです。
前回の感想
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悪者なんだけど、なぜそんな行動をしたのか、なぜ大金が必要なのかを丁寧に説明していきます。
今回の青羽も数奇な運命をたどった人。
現実に生きている不実な息子と、亡くなって幽霊となってしまった素直な娘の間で葛藤する。
青羽が学生のころできた娘でなにかの事情で長生きできなかった子供ですが、その子が亡くなってから青羽にはその幽霊が見える。姿かたちはおそらく自分の分身のようでセーラー服を着ているんです。
青羽を励ましたり慰めたり、おそらく情が湧いて若かりし青羽は「あおば」と名前を付けて心の支えにするんですよね・・・。
また、その「あおば」はとても良い娘で、ちゃんと母のことは見守り、必要な時に出てきて励ますホントによくできた子。
しかし、そのあと産んだ息子は、悪さはしないが祖母が甘やかしたせいで、人としての「心」がなく好き勝手なことをする問題児。青羽が倒れていても、またいでいくくらいのアホな子。
ホントに怒りがわくレベルでした。
家は高級マンションで立派なお部屋なんですが、客がいても風呂に入りたいとリビング(人前)で服を脱ぎだす。すると祖母がまぁまぁといって服を拾って風呂を沸かす。
いい加減にしろよ・・・と。
この子はなにか家で自分の思い通りにいかないことがあると間違いなく問題を起こすタイプじゃないかな。
ちょっとこの家庭の将来も見てみたいです。
4話を終わってこのドラマのテーマをふと考えてみたのですが・・・
・生と死
・血のつながりの希薄さ
・人との心のつながり
こんな感じかなと思いました。
それから、第1話から出ていた、林田亜乃音(田中裕子)の義理の娘とのしょっぱい再会がありました。このドラマを観ているとなにか原因はあると思いますが、娘の青島玲(江口のり子)の育ての母亜乃音に対する態度があまりにもひどい。
雨の日、喫茶店でふたりは再会しますが、何も言ってない林田にもう関わらないでくれと憎悪すら見せる。なにが悪いんじゃーとちょっと切なくなりました。
玲のあの怒り方は、なにかふたりの間に過去なにかあったのかもと思います。
anoneの幽霊、あおばの謎
第1話のハリカの幸せなおとぎ話のような思い出は、ハリカ自身が作り上げた妄想でした。
第1話の感想
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3話では、過酷な労働条件で付かれたサラリーマンが改造拳銃をもって上司を撃ち殺してしまい、カレー屋に立てこもるという現実的な話だったので、まさか幽霊が出てくるとは思いませんでした。
青羽だけが見えるあおばという幽霊は、青羽が学生時代にできた子供です。
青羽は小さい頃からちょっと変わった子で、男性が好きそうなことを自分がやりたがる子。野球がやりたくて入部をして監督にマネージャーにさせられたり、ロックをやりたくてバンドを組んだり。
高校時代に組んだロックバンドでギターを練習していたら、メンバーに押し倒されてそのまま体を奪われてしまいました。その行為の時ずっとピックを握りしめていたという語りが妙にリアルでした。
それで、妊娠をしてしまい子供ができるのです。
子供は育つことができなかったと説明されていたので、おそらく早い段階で亡くなったのでしょう。
そこから、子供の幽霊(なぜか女子高生)として現れることになります。
青羽は幽霊に「あおば」と名付け一心同体で生きてきたんです。
ただ、その後、男の子を生んだことであおばは母の元から離れていたのですが、青羽が家を飛び出したことで出てくるようになりました。
あおばと青羽の心は通じていて、青羽が落ち込むようなことがあるとお互い手を合わせます。
青羽が元の家に戻り生きている冷酷な息子を優先しようとしたとき、ハリカがふと、なぜ幽霊でも好きな人と一緒にいてはいけないのかと疑問を投げかけたことで青羽と持本の気持ちが決まります。
青羽が見えるという「あおば」は妄想なのかそれとも本当の幽霊なのかは語られませんでした。
anone第4話のネタバレ
ハリカと持本は、道端で偶然に出会い、ハリカが持本に青羽の居場所と1000万円のありかを探すように言います。なにも手がかりがなかったのですが、一枚の紙きれから青羽の実家がわかりふたりは向かうことになりました。
そこには、青羽はおらず、祖母と息子だけが家に居る状態。
一方、どさくさに紛れ、林田の用意した1000万円を手に入れた青羽(小林聡美)は自分のボロアパートの中の壺に入れて喜んでいました。
その姿を浮遊してみているセーラー服の女の子。
その子は、青羽が学生時代に妊娠した子供でした。
運悪く、生きることができなかった彼女は、泣いている学生時代の青羽の前に出てきて慰めます。
そこから奇妙な生活が始まることになります。
青羽は、就職すると誰よりも働きますが、男性社員にずっと抜かれっぱなし。
何度もそんな経験をした後、思い切って上司にいうと少しだけ出世をしたが部下がひとりもおらず、結局窓際の部の配属だった。絶望し会社を辞め、結婚し出産。
なにも不自由のない裕福な家庭だったが、同居する祖母がことごとく青羽の育児に対立し息子に好き勝手をさせる人間だった。
そんな祖母に育てられた息子は、優しいところひとつない身勝手な人間に成り下がります。
母が倒れていても「病院いけば」のひとことで心配すらしない血も涙もない人間。それでも、祖母はその息子を溺愛し続けたために、青羽は家を出ることにします。
もちろん息子に言ってもなんの反応もありません。
息子と一緒に暮らすために、その1000万を使おうと思っていたのです。
ハリカと持本はまたもや偶然、青羽と道端で会い、青羽のアパートに行きます。
そこで、台所の壺を見つけるもすでに誰かが持ち去ったあとでした。
青羽は大騒ぎし、アパートの外階段から落ちてしまいハリカたちに助けられやっと改心し、子供のために元にもどると言い出すとハリカがなぜ幽霊でも好きな人といてはいけないのかを問います。
それを聞いた、持本は、青羽に帰らないでほしい、あなたが好きと告白。
林田亜乃音(田中裕子)は、娘にイチゴを届けようと孫に接触していました。娘がその姿を見つけ夜、喫茶店で会うことに・・・。
林田が話そうとしても娘の青島玲(江口のり子)はまったく受け入れず、すでに結婚したい人がいると厳しい言葉を投げつけ帰っていきました。
部屋にもどるとそこにはなぜか中世古理一(瑛太)が待っていました。
まとめ
理一(瑛太)は、結季(鈴木杏)という嫁と赤ん坊もいるはずなのに、なぜか林田の娘と付き合っています。結婚するという約束もしているくらいなのでかなり親しい仲なんでしょう。
理一が必死になって作っているのは偽札なので、その思惑もありそうです。