尚(戸田恵梨香)は、恵一を自分が忘れてしまったんだということを真司(ムロツヨシ)の悲しい表情で感じ取り、とうとうすべてをおいてどこかに去ってしまいました。
二人の絆はまたつながるのでしょうか・・・。
大恋愛~僕を忘れる君と~第10話のあらすじとネタバレ感想です。
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大恋愛~僕を忘れる君と~第10話のあらすじ
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家族に何も告げず、手紙と携帯電話を残し姿を消した尚(戸田恵梨香)。
真司(ムロツヨシ)は警察に相談するが、事件性が確認できないため動けないと言われてしまう。薫(草刈民代)と侑市(松岡昌宏)も駆けつけ、病院にも尚の行方を確認するが情報はなく…。
真司は、自分が怒鳴ったから尚が混乱してしまったのではないかと自分を責める。
それから8ヶ月。
未だ見つからない尚の消息を案じ、テレビの行方不明者捜索番組で、薫が情報提供を呼びかけることに…。出典:大恋愛
恵一を忘れて帰ってきてしまった尚。状況を俯瞰してみることもままならないことで、自分が忘れてしまったこともわかりません。恵一が、尚に「いなくなってごめんなさい」という言葉と、その恵一を見る今にも泣きだしそうな真司を見て、重大なことをしてしまったんだと気づいたのです。
自分につながる手がかりは全て家に置いて出てしまった尚。
どんどん、尚の病状が進んでいたので、不明になって8カ月の年月はちょっと二人にはもう取り戻せない日々となっているでしょう。
また再会をした二人がどうやってそれまでの溝を埋めていくのか・・・、ラストが気になります。
大恋愛~僕を忘れる君と~第10話のネタバレ
2019年12月。
真司は恵一と尚を探しに来ていました。
アンジェリカ星にいると、真司が言うと恵一はどこにいるのと泣きそうになります。
半年間探していても尚の居所はわかりません。
そんな時真司の携帯が鳴ります。
見つかった?!
失踪当時
2019年4月。
真司は恵一に起こされお母さんがいないと言われたので、部屋を見回すと、尚の名札のついたバッグやスマホがテーブルの上にあり、しんじさまありがとうございましたと書かれた書き置きを残して姿を消していました。
真司はあわてて恵一を家に置き母親の薫達にも連絡を入れ、警察に行きます。
薫は侑市によくあることなのかと聞くと、認知症の患者さんは帰れなくなることはあるけれども尚の場合は帰らない気持ちで出て行ったんだろうと言いました。
真司は、恵一が行方不明だった時、尚を怒鳴ってしまったのが原因ではないのかと落ち込みます。
何も分からない恵一は尚がいない事を不思議だと言いますが、薫はお仕事に行ったかもしれないと慰めました。
そんな時、侑市のもとに興奮気味の学部長がやってきます。
「おめでとう!厚労省から電話があった。」侑市のアルツハイマー病の薬が正式に認定されることになった…。
「ノーベル賞ものだよ!」と握手をしました。
そのニュースは一躍世間の知るところになります。
取り上げた週刊誌の記事を見て、「幸せと不幸は糾えるように絡まって訪れる、この薬の認可がもう少し早ければと思うと彼の成功が素直に喜べない自分がいる…。」
侑市は、父親とお酒を飲んでいました。今この時が母親との和解のチャンスではないのか?そういわれ、薫と侑市は井原家を訪れます。しかめっ面の母の千賀子…。
「結婚式はどうするの?」千賀子は重い口を開き、自分はウェディングドレスのデザイナーなので嫁が自分のドレスを着ないなんてありえない!
「認めない!!」と言いながらも奥から出してきたのは薫用のドレス。二人が頭を下げに来るのを待っていたんだ…そう言いました。
ただ娘がまだ見つかってないから少し待ってくれと薫が言うと千賀子は家出人捜索でも何でもやって早く見つけてくださいそう言いました。
2019年8月。
真司は病院を回り、尚の顔写真をプリントした用紙を持って探しに行きます。前から車椅子に乗って看護師に連れられている無表情の男。それはかつて、尚にちょっかいを出した公平でした。
真司を見ると、ニコリと笑いこんにちはと挨拶をしました。別人のようになった男を見て真司は顔色が変わります。
公平の姿を尚とダブらせてしまう真司。
いつもの居酒屋で木村に相談すると、尚は衰えて行く自分を真司にも息子にも見せたくないという気持ちなんだよと言いました。真司よりも、尚の方がずっと長い目で見ている…何が何でも探し出そうとするのはお前のエゴなのではないか?
「分かっているけど寂しいんですよ!恵一といると!!」
だって何もないのに自分のところに来てくれて子供を産んでくれた大事な大事な女に、納得できないですよ!嫌ですよ!
すると木村は、店長と女子定員の口真似をしました。
水野の気持ち
真司が家に帰ると水野が机で眠っていました。真司に気づき起きた水野はこれから帰るといい、先生、私ずっとこのままおそばにいてもよろしいでしょうか?と突然言いました。
「いつも感謝してます。どういう意味?」
「そういう意味です、ずっと黙ってようと思ってたんですけど、つい言ってしまいました…。」
「水野さん、それは答えられないよごめんなさい…。」
水野はそれだけ言うと笑顔で帰って行きました。
捜索番組
テレビの行方不明人捜索番組に薫が出演します。そして尚の写真と共にアルツハイマー病を患っていると説明。
2019年12月。
真司は、尚が見つかったと聞いて車で現地に向かいます。その場所には、シンジの小説の表紙にある煙突がありました。
それを見て真司は尚がいると確信します。
朝倉診療所…、裏で洗濯を取り込んでいるシーツの向こうの足を見ると真司は今にも泣き出しそうになりました。
「尚ちゃん…」
「先生に御用ですか?」
尚は、真司の顔を覚えていません。
すると奥から、朝倉が出てきました。
8ヶ月ほど前、尚がその場に現れた…と朝倉は語ります。尚は病院の前でずっと煙突を見ていたので心配になり声をかけたんだと。
朝倉にも尚は、自分が衰えている姿を夫や息子に見せられないと語っていたのです。
煙突の風景が大好き…。来た頃は、診療所の手伝いをしたしてもらっていたが、それもできなくなってきた。そして、もし家族が自分を探して来たら渡してほしいとボストンバッグに入れた荷物を朝倉に渡していたのです。
開けると、「砂にまみれたアンジェリカ」、「脳みそたアップルパイ」が入っています。さらに、ビデオが入っていて、恵一のたくさんの動画がありました。
それ以外にも、行方不明になってから診療所に到着するまでの尚の動画も含まれていました。
うつろな顔をしている尚ですが、煙突が見えると飛び降りて行きました。もう一つの動画では間宮真司の短編小説から始まる動画。
「短編小説集読んだよ、ちょっと時間かかっちゃったけど。面白かった。」
「最近なんだか真司のことを思い出せる時間が短くなってきた気がします。」
掃除をする姿…、カメラの使い方が分からなくなったので付き添い映してもらっている…、でも真司がこれを見る時には私はもう分からなくなっちゃっているんだろうな…。
「真司…、好きだよ…。」
「私、私ね…、真司に会いたいな…。」涙するなおの顔を見て真司もきれず泣いてしまいました。
そこに朝倉がお茶持ってやってきます。
「間宮さん、尚さんと話してみたらどうですか?」
「いいんでしょうか?」
この時間はいつも浜辺にいると聞き、真司が向かいました。
「初めましてちょっといいですか?」
「寒くないですか?」
「アップルパイ持ってきたんですけど一緒に食べませんか?」
箱から出してアップルパイを尚に手渡して一緒に食べ始めます。ティッシュも出して口を拭くようにと言います。
「綺麗な海ですね、ここならいい小説が書けそうです。」
「小説家?」
「はい。」
すると、真司は脳みそとアップルパイを取り出します。首をふる尚。本読めないと微笑みます。
「じゃあ、僕が呼んでもいいですか?」そう言うと、真司は読み始めました。
彼女はあの頃からいつも急いでいた、まるで何かに追われるようにいつもいつも走っていた。
人は誰しも残りの持ち時間に追われている。そして、死に向かって走っている。だからといってそのことは普段意識しないものだ。でも彼女は違った、生まれた頃から持ち時間が少ないことを知っているかのごとく、全力で走っていた。
女医 だと聞いた人を見下す高慢ちきな女に見えた。
…遠くを見つめるような尚を見て真司がやめますかと聞くともっと読んで欲しいと言う。聞き終わると満足げに帰ろうとする尚を、真司が止めました。
「また会いに来てもいいですか?小説の続きを聞いてもらいたいんです。」
はい、待ってますと尚は答え帰って行きます。
はじめまして
真司は家に帰り恵一にお母さんが見つかったことを伝えますが、お母さんはアンジェリカ星の宇宙人にビームを浴びたから自分たちのことは忘れてしまった。お母さんって呼ぶと混乱するからダメだと言い聞かせます。
海辺にいる尚のもとに、真司は恵一を連れてやってきました。お名前を教えてあげて?そう言うと恵一が挨拶をします。
「初めまして。」
複雑な顔をした後、恵一は笑顔で答えました。
元気なうちに会わせておきたい…。他人のふりをした事を朝倉に言うと、難しいと前置きをして真司といるととても機嫌がいいんだと言います。
「記憶が戻ることはもうないと思います。」
出来る限り妻に会いにきます。できればこのままこの場所にもらえないか?真司がそう言うと朝倉は快く了承しました。
脳みそとアップルパイを最後まで読み終えると尚はもう終わりなのかと聞きました。
「二人は結ばれなかったんですか?」
続きがあると言うと続きも読んでもらえますかと尚が言いました。
想い出の場所、想い出の人々
尚を車に乗せ自宅に向かう真司。向かったのはいつもの居酒屋、薫と侑市、木村達と恵一も席に着いています。薫は尚に挨拶をすると、尚は顔を覚えていませんでした。
「初めまして…。」
「こんにちは尚さん」と恵一。
尚は、恵一にお母さんは?と尋ねます。遠くに旅に行っている、真司がそう言うともうすぐ帰ってくるから寂しくないと答えました。
それを聞き薫が泣き出してしまい木村も子供に嘘をつかせていいのかと言うと尚はなぜあの人は泣いているのかと真司に聞きます。
「あなたに会えて喜んでいるんだ。」
どんぶりにサイコロが二つ、恵一がサイコロを振って遊んでいると尚も興味を持ちます。
奇跡
別な日浜辺で、脳みそとアップルパイの続編を読む真司。子供が欲しいと二人で決めた日のことを読んでいるうちに真司は泣き出してしまいました。
「やっぱり真司は才能あるね。すごい!」尚は泣きながらそう言いました。
おもわざ真司は尚を抱きしめました。
しかしこの日以来、尚は真司を思い出すことはありませんでした。
「この瞬間は神様が僕らにくれた奇跡だったのかもしれない…。」
それから1年後、尚は肺炎であっけなく亡くなりました。
2023年1月。
仏壇には尚の遺影。
恵一も大きくなって真司の朝ごはんを作るまでになっていました。冷蔵庫には黒酢はちみつドリンク。
走って学校に向かう恵一に、忘れ物だと黒酢はちみつドリンクを手渡しました。
詠談館からの小包が届き、水野から新刊が届けられました。タイトルは大恋愛僕を忘れる君と。それを尚の仏壇に見せ、尚ちゃんのことはこれで終わり、もう書かないよと声をかけました。
「これから作家として新しい世界に挑戦する、見ててね!」
遺影の尚が笑っています。
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大恋愛~僕を忘れる君と~第10話の感想
病気のせいで、愛する人が自分のことをわからなくなってしまうというのはとてもつらいですね。真司は、尚がいたことで小説を書き、その小説も世間に認められることになりました。
いわば、ふたりの子供のような存在。
小説が残ることで、ふたりの軌跡が残り、記憶がある時に大好きだった小説を読み聞かせることによって、一瞬だけ奇跡が訪れました。真司は自分に思いを寄せてくれている水野とは良い関係を築いて、そして二人の結晶である恵一もたくましく育ちました。
なにもなかった真司が、尚と出会ったことによっていろんなものを受け取った。
駆け足で生き抜いた尚とまた真司は生きていくのでしょうね。短いけれど心が震えるような恋愛をとても濃く過ごしたふたりはとても幸せだったんだと願わずにはいられません。