認知症の前段階、MCIになってしまった産婦人科医の北澤尚(戸田恵梨香)と売れない小説家の間宮真司(ムロツヨシ)が真剣に愛し合うという大恋愛~僕を忘れる君と~。
第4話のラストでなぜか真司が尚に別れを告げていました。
大恋愛~僕を忘れる君と~の第5話のネタバレと感想です。
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大恋愛~僕を忘れる君と~第5話の感想
このドラマは、漫画などの原作ではなく大石静さんのオリジナル脚本です。ここ最近、原作漫画以外ではババーンと有名脚本家の方の原作とうたい文句で作るものも多いですが、anone(あのね)やけもなれよりは見ていて1話1話で進展があり面白いなと感じました。
anoneやけもなれって脚本家さんの世界観ががっつり出ていて若干視聴者が置き去りっぽい感じがしてたんですよね・・・。しかし、この大石さんの脚本は、三人の置かれてる環境こそ独特ですが、ちゃんとお互いを想って身を引いたり好きという感情に素直だったりととても見やすいです。
最初、恋愛ドラマにムロさん・・・とビックリしましたが、戸田恵梨香さん演じる尚が5話でどんどん落ち込んでいく姿を見ていると、ふとした切り返しで明るくなるムロさんの演技に救われるので、良いキャストだったんだなと実感します。
大恋愛~僕を忘れる君と~第5話のネタバレ
別れを切り出す真司
ケンカをしたあと、外で待ち伏せていた井原侑市(松岡昌宏)に告白をされ真司の元に戻った尚。謝る尚に、真司は別れを切り出します。
「支えていく自信がないよ・・・」ショックを受ける尚。
キッパリと無理と答え真司は家を出ていきます。真司の表情はどこか悔し気に部屋を振り返りました。
尚は放心状態で家に帰り、待っていた母に甘えます。
「別れた・・・」
薫の怒り
尚が落ち込んでいるのを見て、矢も楯もたまらず母の薫が真司の元に現れました。あなたの覚悟はその程度だったのか!娘はなにもかも捨ててあなたの元に行ったのに・・・!
興奮する薫に勤めて冷静に井原のことを言う真司。
「もう金輪際娘とは関わらないでください!」
「・・・はい。」
真司が距離を置く
真司は、家に尚が来ると予想して、バイト先の引っ越し屋の部屋で寝泊まりすることにしました。木村(富澤たけし)が嫁と喧嘩したときに使っている秘密の空き部屋を利用させてもらうことに・・・。
ソファーに横になるも寝付けずにいる真司。
会社の前には尚の姿がありました。木村が出てくると駆け寄り、真司のことを尋ねます。真司からなにか聞いてないかと尋ねられ、しらを切る木村でしたが、尚は食い下がります。
木村は真司の気持ちもわかると言い出し、20年前の小説を暗記までしている女性がなにもかも捨てて自分の元に来るのは重いと語ります。
「受け止めきれなくてだんだん自信がなくなっちゃったってこともあるかもしれないな」
あいつの良いところは優しくて面白いところだけ・・・、尚はそれでもいいと言いますが、木村は男の気持ちはそれが嫌なんだと。
なにか言ってきたら自分のところに連絡をしてくれとメモを渡そうとしますが、そういうところが男を窮屈にするんだ、もう少し放っておいてやれ。
縁があればまたうまくいく・・・。
真司はバイト先の小部屋でひとり執筆活動に専念していました。まるで、今の自分に問いかけるように文章を書いていきます。
すれ違い
堂明大学附属病院では、尚が侑市の元に診察に来ていました。前の日のことを詫びる侑市に思いのほか沈んでいる尚を侑市は心配しています。
尚は、真司に連絡を入れいつもの居酒屋で飲みたいとメッセージを入れますが、結局真司は来ませんでした。尚が家に帰ると真司から尚の荷物が送られてきていたのです。
月光荘に尚が走っていくと、そこにはなんの荷物も残っておらず誰もいませんでした。
「彼女は、俺にふたたび小説を書かせるために神がつかわしてくれた女神だったに違いない・・・」と真司が書き込みます。
9カ月後
尚は自分の部屋で9カ月前の自分が未来の自分に向けた動画を観ていました。
健康そうな尚が問いかけます。
「好きな小説は?」
「砂の上のアンジェリカ・・・」
「母の旧姓は?」
「しん・・・」
「間宮真司の捨てられた神社は?」
「・・・」
「これにこたえられなくなったら、あなたがやるべきことはひとつ・・・、自ら死ぬことです」
生気のない顔で動画を見つめる尚の部屋に母親が入ってきました。なにか食べようと言ってもいらないとこたえ病院に・・・。
侑市は尚に声をかけるも、尚は下を向いたまま答えません。尚の肩に桜の花びらがあるのを侑市はとり、昔ワシントンで一緒に桜を見たことを話します。
明らかに状態の悪い尚に侑市は、新薬を試すように言いますが態度は変わりません。
「人ってなんで生きているんだろ・・・」
病院の教授と話す侑市は、本人がうつ傾向があることを説明します。熱心に語る侑市にその関係を聞くと結婚式をドタキャンしたことを知っていました。
「割り切りなさい・・・」
治験を嫌がる尚にこれ以上なにもない、好きにさせてやること。
そのころ、尚は歩道橋の上でぼんやりと車の流れを見ていました。
小説家・間宮真司の復活
病院の花を頼まれた尚は、買い物のあと書店に立ち寄りました。すると中央の目立つところで平積みになっている「泣ける小説ベスト3」のところに「脳ミソとアップルパイ」という間宮真司の小説が積まれてあったのです。
共に砂漠を歩いてくれようとしたNさんに捧ぐ
出だしにそう書かれた小説を見て、尚は買って帰り途中で読んでみると、走馬燈のように真司との思い出がよみがえってきたのです。ベストセラー作家としてまた陽の目を見た真司はサイン会を開いていました。
彼女はあのころいつも急いでいた・・・まるでなにかに追われるように・・・いつも走っていた。
人は誰しも残りの持ち時間に追われている、そして死に向かって走っている。そのことを普段意識しないものだ、彼女は違った、生まれたときから少ない持ち時間を知っているかの如く、全力で走っていた。
快速特急ほんとに降りられるの?降りたとしたも道じゃないよ砂漠だよ歩けるの?と聞くと「歩く」と即座に答えた。次の瞬間、彼女の頭が俺の頭にぶっとんできて気が付くと俺たちは長いキスをしていた。
もうこれくらいかなと思って顔を話すと彼女は俺を見つめたまま、あっち行ことベッドを指さした。
小説を読んで、やっと笑顔になった尚。
サイン会を終えて真司の担当編集者は興奮していました。熱く語る担当者は、初めて自分が担当した作家が売れたため饒舌になっていたのです。
侑市のアドバイス
侑市の家では、母の千賀子(夏樹陽子)が「脳ミソとアップルパイ」を勝って読み始めていました。侑市はそれを手にとり表情が一変します。小説に出てくるのは売れない小説家と記憶をなくしていく女性との三角関係、そしてもう一人出てくる医者が嫌なやつなの・・・と。
ラストまで読む、尚と侑市・・・。
運命の相手は俺ではなかったのだ、病気を発見してくれた主治医に守られて生きていたと風の噂で聞いたが消息は誰もしらないと結ばれていました。
尚は最後まで読み終えて涙します。
翌日、真司の元に侑市が連絡を取ってきました。居酒屋で待ち合わせした二人、小説の中身を見て真司は自分たちのことを疑っているのではないかと侑市が切り出しました。
今でも医師と患者の関係以外になにもない。真司は、侑市しか尚を支えられないと思ったから身を引いたというと、侑市は2度も尚にフラれてしまったことを伝え、
「私が必要なのは間宮真司、彼の支えが私に生きる力を与えてくれるんだ」と言われたことを明かします。
そして、その場に来た尚と入れ違いに帰っていきました。
尚と真司の再会
久しぶりに再会した尚と真司・・・、最初は口が重いふたりでしたが、お互いがいないことで死にそうだった・・・生きて会えたことが奇跡だねと微笑み合ったのです。
そこに来たウエイトレスが赤ん坊を背負っていることに驚いた二人。かつて、店長とウエイトレスができているという想定で口パクをして笑いあったことがあったからです。
もしや店長の子?と疑りますがそれはハズレ。
そして、お店のキャンペーンでサイコロを振ってぞろ目が出たら2杯飲み物サービスに尚がチャレンジすると1の目が2つ出てぞろ目。
「尚ちゃん、結婚しよ」
「名前間違えちゃうけど、いい?」
「いいよ」
「鍵さしっぱなしにしちゃうけど、いい?」
「いいよ」
「黒酢はちみつドリンク何度も注文しちゃうけど、いい?」
「いいよ」
「いつか、真司のこと忘れちゃうけど、いい?」
「いいよ」
「結婚してくれる?」
「うん」
そういうと泣きながらも笑顔を見せました。
母への報告と結婚式
結婚への障壁は尚の母親・・・。9カ月前には二度と会わないと約束したこともあり薫は少し怒りますがやはり尚の久しぶりの幸せそうな顔をしてほっとしていました。
「妻として、死ぬまで大事にします」そういうと、薫は泣き崩れました。
結婚式、当日、木村に神父をしてもらう真司。周りの人少数でおこなう結婚式、披露宴も和気あいあいとしたムード。そこでは、尚からひとこと話すことになりました。
それは、自分の病気のこと、これから忘れていくだろうことを語ります。
最初はシーンとなってしまった場でしたが、尚の死ぬほど幸せという言葉にみんな祝福を上げるのでした。
まとめ
本当なら湿っぽくなりそうな話ですが、やはり二人の明るい表情を見ていると、これでよかったんだと思えます。しかし、まだ第5話ですし、第1章が終了とありますので、かなりの変化が待ち受けていると思われます。
とても和やかな雰囲気のふたりなので明るい結末を迎えてくれることを祈ります。