毎週、イライラしながらも目が離せなかったドラマ「きみが心に棲みついた」も最終回を迎えました。星名(向井理)の過去が明るみに出され窮地に追い込まれていくうちなんだかかわいそうになってきてしまいました。
きみが心に棲みついたの最終回の感想とネタバレ、そして転んでは起きない飯田さんのことなどです。
きみが心に棲みついた最終回の感想
このストーリーにハッピーエンドが待っているとは思いませんでした。正確に言うとラストの今日子と吉崎(桐谷健太)の結婚式に謎の花束が届いてそこには「キョドコのくせに」と書いてあり行方不明の星名を連想させる展開だったのです。
ラストカットは、町中で星名がニヤリとして消え去るというものでした。
この最終回は、ボロボロになった星名がどうなるのか、そして別れた後でも今日子のために星名の呪縛を解こうとした吉崎の気持ちも考えると今日子はラストどちらを選ぶのか目が離せなかった。
吉崎が星名の元を訪れて最後の直接対決をした時のシーンがまたグッときましたね。
星名は今日子も一緒になって自分を追い詰めたんだと思っているんですが、吉崎に真実を聞くと星名の表情が変わるんです。さらに、もう一発、吉崎は今日子と結婚すると嘘をつく。
向井理さんの、固まる表情がなんとも印象的でした。
つまり・・・向井理の憂いのある表情が好き!
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そして・・・、星名を決定的に追いやった女、飯田がたくましすぎてびっくりしました。
あれだけ今日子や吉崎に嫌がらせをしたり、今日子をバックでシバキまくった飯田が今日子の結婚式に普通に出席しているのがビックリでしたし、その場でスズキジロウ(ムロツヨシ)に迫っていくアグレッシブさ。
彼女の得意技は、秋田の方言を出して相手の男性に印象を残すこと・・・。
いわゆる「方言女子」というウリを最大限に生かすんです。これ星名にも使っていた手なので、何度もやってるんですよね・・・。つまり、星名も自分が支配しているつもりが、悪い女につかまってしまっていたということなのではないかと思います。
「きみが心に棲みついた」というのは星名が今日子に棲みついたと思っていたのですが、ラスト間際に吉崎の心に今日子が棲みついたんだと言っていましたよね。
そして、星名もまた今日子に依存していた、つまり今日子が星名に棲みついていたんです。
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きみが心に棲みついたのネタバレ
吉崎と別れた今日子は、意外にも晴れ晴れとした表情でした。お部屋を掃除し、星名からの呪縛のネジネジのストールもすべて処分をしました。
吉崎は、スズキと打ち合わせしても上の空。その姿を見て失恋を察知したスズキにはまだやることが残ってると言います。
そのころ、ラプワールには星名の姉から母が入院したと連絡があり星名と連絡が取れる人がいないかと社内で聞いていました。
その話を聞いて、今日子は花を持って星名の母親のお見舞いに行きます。
母親の郁美(岡江久美子)は、息子には黙っていてほしいと今日子に言うと
「あとで知ったら星名さん悲しみます」
しかし、母親は自分が星名に苦労を掛けたことで会いたくないのではと言うのです。
ろくでもない人生だったけど「あの子が産まれてきたときは本当に幸せだった・・・」とポツリ。
母親の決心が強いことを知り、今日子は自分の連絡先をメモで残し、気が変わったら連絡が欲しいと言い帰っていきました。
星名の部屋には訪問客が訪れていました。
インターホンを鳴らしたのは吉崎。
星名は、今の状況を少し話し今日子もみんなの前で言いたいことを言ってすっきりしたのではと言います。
しかし、吉崎から語られたのは今日子が星名をかばったこと・・・。
星名の顔が一瞬曇ります
「小川さんを・・・今日子を開放してください!お願いします」
何かあるたびに自分を頼ってきて迷惑をしていた・・・そう星名が言うと吉崎は、星名が今日子を頼っていたんではないのかと言います。
星名が今日子がいないと生きていけないんじゃないのか?
星名は、今日子のどこがいいんだ?とまだ強がりを言うと吉崎は、今日子と結婚すると語りました。
星名の顔から表情が消えてしまいます。
「彼女のいない世界で生きてください」
「うぜえなー!」
「うぜえんですよ・・・俺」
誰でも大切な人にはウザくなるもんでしょ・・・。
まっすぐな目でそう語る吉崎に、顔をひきつらせた星名がひとこと。
「末永くお幸せに・・・」
下着のCM撮影を取材したいとスズキが現場に来ていました。ちょうど対応したのが今日子。
そこで、スズキが吉崎の気持ちが今日子に真剣だったんだと伝えると今日子は吉崎が本当に好きだったんだと改めて感じ涙しました。
今日子は、星名のマンションの前に行くと電話を掛け、母親に会って本当の気持ちを言うように説得。
しかし、星名の決心も固く電話を切ってしまいました。
ひとりでいる星名の元に、母親が亡くなったとメールが入ります。
星名の姉は、残されたメモの電話番号から今日子に連絡をかけてきました。
今日子は星名を探しに心あたりのある場所を探しますがどこにも星名の姿はありません。
そして、ふたりが過ごした大学の教室のサークルの一室に入ろうとすると、なぜか扉があきませんでした。無理やりドアを開けるとそこには星名の姿と練炭が3つ。
窓や扉には目張りがしてあって空気が入らないようにしてありました。
今日子は、星名に母親に会ったことを告げ謝ると、一緒に行こうと言い出します。
その場で結婚すると吉崎が嘘を言ったことを知り、星名は今日子を道連れにすることを決意。
「人を殺すのは初めてじゃない」
かつて母親が逮捕され服役していた夫殺しは実は自分がやったことで、母親に擦り付けていた過去を語ります。
つっかっかる星名を今日子は優しく抱きしめます。
母の言葉・・・「人を愛したことがあるのかな・・・」「息子が生まれたとき本当に嬉しかった」と言って泣いていたことを伝えました。
星名の脳裏には昔の優しい母親の面影が映り、今日子の背中に手を回しました。
「私は星名さんのお母さんじゃありません」
星名のために生きられないし死ぬこともできない・・・。
「助けに・・・きたんです」
涙をためた星名は優しい目をして一言・・・「うぜえなぁ・・・」
そういうと二人は倒れ込みました。
そこに、吉崎と牧村が飛びこんできました。
病院で目を覚ました今日子、一緒に助け出された星名の病室に行きますがそこには星名の姿はもうありませんでした。
1年後・・・日本漫画大賞の発表会、大賞はスズキ次郎の「俺に響け届け」が受賞をし、華々しく授賞式が行われます。舞台にあがり挨拶をするスズキが言ったのは裏方の吉崎のこと。
ふたりで授賞したんだと語ります。
感動の授賞式のあと、吉崎とスズキが街を歩いているとなぜかパンプスが落ちていました。吉崎は拾い上げるとその先には荷物を拾う今日子の姿。
ふたりはまた出会ってしまったのです。
その後、結婚式のシーン。
吉崎と今日子が会場に入っていきます。
新郎新婦が着席すると、そこには花束とお祝いの電報が差し入れられました。
「ハッピーウェディング」
「キョドコのくせに」
星名が人ごみで振り返り微笑んだあと人ごみに消えていきました。
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まとめ
ある意味、今日子を支えてきて依存関係だった星名。吉崎というまっすぐな男が今日子に関わったことで、二人のバランスが崩れ、そして今日子はめでたく自分を支配していた劣等感や心の傷を乗り越えました。
星名も今日子の存在があるからまた頑張っていけるのかな・・・なんて思います。
最後に星名が花束を渡した意味は2つあるのではないかと思っています。
・本当に今日子の幸せを祈って
・今日子にはまだ気持ちが残っている
呪縛を解いたのは吉崎ですが、この先物語が続くとすれば星名が完全復活すれば間違いなく恋のライバル(不倫になりますが)になるような気がするんです。
向井さんの演技はとても良く、最後の2話では星名の後悔とか、心の揺れ動くさまがはっきりわかり、嫌な奴なのになぜか同情をしていました。
また、この続編で星名エンドも見てみたいです。